パワフルなのに低価格、とても使いやすい画像編集ツール
※開発元のPixelmator社はAppleに買収されましたが、アプリに変更はなくアップデートも順次予定されているとのこと。
読み込んだ写真に対し、露出や色相、彩度、シャドウ、ハイライト、明度、コントラストなどの色調補正が行えるほか、ワンクリックで赤目を補正したり顔のシワや傷を修正したり、あるいは写真から不要な被写体を消したりする機能も備えています
エフェクトを組み合わせて特殊効果を作成したり、RAWファイルをアプリ内で前処理なしで編集したり、画像内のオブジェクトや領域の形状を簡単に変更する機能などを備えます。
クリックするだけで画像から背景を削除したり、髪や毛皮など難しい画像領域を簡単に選択する、オブジェクトのエッジから前の背景の痕跡を自動的に削除する、画像の被写体をクリックするだけで自動選択する、大まかな選択をピクセル単位の完全な選択に変換する(Smart Refine)、ファイルをモーション形式に書き出して簡単にモーショングラフィックスを作成する——などの機能が搭載されています。
ペイント&ドロー機能も秀逸で、ペンツールを使用してベクターグラフィックを作成したり、タイポグラフィツールを使って、見栄えの良いテキストをデザインできます。
【変更点】
Pixelmator Pro 3.7では、Apple Intelligenceに対応し、Image Playgroundと作文ツールを使用してクリエイティブなアイデアを素早く実現するための新しい方法が追加されています。このアップデートには、RAWフォーマットの対応の改善、およびアクセシビリティの向上も含まれています。
Image Playground
• Image Playgroundを使って、写真、説明、または写真ライブラリに含まれている人に基づいて楽しいオリジナルの画像を作成できるようになりました。
• 新しい“Playgroundに追加”機能を使用して、アニメーション、イラストレーション、スケッチなどの美しいアーティスティックなスタイルで、画像レイヤーや描画を簡単に再作成できます。
• 作成した画像は、画面上部の“挿入”メニューから新しい別のレイヤーとして挿入するか、“レイヤーを置き換える”機能を使用して既存のレイヤーを置き換えることができます。
• テンプレートやモックアップを使用するときに、プレースホルダ画像をImage Playgroundで作成したものに簡単に置き換えることができます。
作文ツール
• 作文ツールに対応したため、デザイン内のテキストの校正、要約、書き直し、およびトーンの変更を行うことができます。
• “作成”機能を使用すると、ChatGPTの力を利用して、簡単なプロンプトや説明に基づいて新しいオリジナルのテキストコンテンツをゼロから作成できます。
• Pixelmator Proで、強調表示されたテキストをホバーするかControlキーを押しながらクリックし、“作文ツール”をクリックするだけで使い始めることができます。
その他の改善点
• OM SYSTEM OM-1 Mark IIカメラのハイレゾショットで撮影されたRAW画像を開いて編集できるようになりました。
• VoiceOverの対応が改善され、Pixelmator Proツールを音声と点字で説明できるようになりました。
• VoiceOverで、キーボードを使ってツールオプションの項目間を移動することもできます。
• “ツール”サイドバーの項目をホバーすると、“ホバーしたテキストの拡大”を使用して項目名を大きな文字で表示できます。